関西学院大学体育会学生本部編集部 関学スポーツは試合速報、号外、企画などで体育会42部の活躍を伝えます

サッカー部男子

決勝ラウンド最終節にて、明大に引き分け、予選敗退

2024-12-18

12月18日、ひたちなか市総合運動公園陸上競技場にて2024年度第73回全日本大学サッカー選手権大会決勝ラウンド第3節が行われた。
予選突破のために残された道は勝利のみ。関東リーグ無敗の絶対王者・明大との決勝ラウンド最終節を迎えた。1年越しのリベンジマッチでもあり、全員が強い覚悟を持ち臨んだ今節。試合は前半7分、自陣左サイドからのクロスをファーサイドの選手に合わせられるが、GK宮本(経3)が足で好セーブを見せる。立ち上がりこそ決定機をつくられたが、その後は互角の戦いに。球際の争いが激しくなる中、関学もMF森雄(国4)を中心にポゼッション率を高めつつあった。しかし、両チームなかなかチャンスにつなげられない状態が続き、0-0で前半終了。拮抗(きっこう)した45分間となるも、打って変わって後半は関学が猛攻に出た。まずは同2分、右サイドで攻撃をつくると、最後はMF千葉(法4)がニアサイド目掛けて右足を振り抜く。強烈なシュートが明大ゴールを襲ったが、ここはポストに阻まれた。その1分後には、左サイドをDF村上(商4)が駆け上がり、中へパスを供給。最後はFW古田和(法2)がダイレクトでゴール右隅を狙うも、わずかに枠の外へ逸れた。完全に勢いに乗ると、同19分にフリーキックのチャンス。遠目からMF先田(法1)が鋭いシュートを放つが、相手GKが触り枠を捉え切れなかった。関学優勢で進む中、同28分にピンチを迎える。自陣左サイドを個人技で突破され、強烈なシュートを打たれるが、サイドネットに。続く同29分には、カットインから鋭いシュートが関学ゴールを襲うも、クロスバーに助かった。苦しい時間を耐え抜き、再び関学に流れが傾くと同42分。意表を突くショートコーナーの流れからマイナスへのパスをダイレクトでDF野中(経3)が振り抜くが、大きく枠を外した。決定機をものにできず、このまま試合終了かと思われた同45+4分。右サイドでの細かいパス回しから、ゴール前へハイボールを送る。すると、混戦の中でMF吉田有(商4)が足を掛けられ、ペナルティーキックを獲得。会場が大盛り上がりを見せ、キッカーは迷いなく千葉に託された。緊張感が高まる中、インサイドキックでゴール右隅を狙うが、相手GKがセーブする。チャンスをものにできず悔しさが表れるものの、最後まで戦い続けた関学イレブン。しかし、無情にも試合終了のホイッスルが吹かれ、0-0のスコアレスドローに終わった。これにより、決勝ラウンドは3位となり、予選敗退と同時に4年生の引退が決定。駆けつけた応援を前に、選手たちは悔し涙を流した。ただ、昨年度日本一の明大をあと1歩のところまで追い詰めたのは事実。最後は笑顔で胸を張り、ひたちなかの地を後にした。

試合後のコメント
DF末次晃也主将(法4)「(試合を振り返って)予選突破するには勝つしかないという中で、もう本当にみんなが勝ちに執着していたし、気合が入っていた。間違いなく今年ナンバーワンゲームだったと思うし、決して劣らず、今年1年間積み上げてきたサッカーが発揮できたと思う。この緊張感ある舞台でも堂々とプレーができたのは、間違いなく6連敗の経験から精神的にタフになったことが大きい。(1年間を振り返って)今年は結果を出せない時期が長く、昨年の代と比べられていたからこそ、何か1つ覆したいという思いが常にあった。キャプテンの力不足も痛感する日々だったが、全員が必死に努力をし続けてくれたし、1日たりとも練習を無駄にすることはなかったと胸を張って言える。後輩や4年生のみんな、そして自分の代わりにキャプテンとしてチームを引っ張ってくれた雄大に感謝したい。(次世代に向けて)毎日の練習を積み上げるところは本当に今年でつくり上げたと自信を持って言える。だからこそ、この礎をベースにしつつ、 今回全国で感じた最後のクオリティーで勝ち切れるようになってほしい。そして、何より日本を牽引(けんいん)するようなチームになってほしいと思う」

 

<写真・試合後、写真撮影に応じる選手たち>

サッカー部男子記事一覧